『好奇心』を理論的に説明したことありますか

 

深夜3時間に及ぶ議論

もうなんだこれ。笑

通話時間3時間ってここ数年してないよ。遠距離恋愛してた頃でさえ2時間が限界だったよ。すぐに泣き出すちょっと難しい子でも2時間でまとめたよ。それを上回る3時間ってどれだけ俺のこと大好きなんだよ。

 

そんなわけでケニアと日本をつなぐ議論は白熱を極めた。

今回はそこで挙がったいくつかの議論を掘り下げながら、いまの僕自身の活動の意義と、これからの人生を通してやりたいことを改めて書き記そうと思う。

 

つじ君とこうへい

簡潔に自己紹介をしたい。
電話をかけてきたのはつじ君とこうへい。

こうへいは高校時代からの同級生。
名古屋大学院で政治学を学びながらボリビア日系移住地サンファンでの活動と地元山形への教育還元をテーマにやってる。趣味はギター、料理、酒、登山、漫画、アニメ、政治学、などなど。僕の10倍頑固な性格。

 

つじ君は今回の電話が初めて。全く素性も経歴も不明な男の子だった。しかし話をする中で少しずつ掘り下げていった情報によるとこんな感じの子。

北三重の田舎出身/自然に囲まれ過ごす/高校は勉強あまりできず/一浪して名古屋大へ/プログラミング専攻/理系/海外(米国)に興味あり/宗教をよく学ぶ/お酒好き/僕の15倍頑固

 

「なあ、ちょっと雅仁さ、この人なんとかして。もうさ、おれが何度口説いてもダメなんだよねぇ。バトンタッチ。」

彼が電話してくるときは大体こんな感じで急に議題を放り込んでくるので慣れっこだ。それにその即興性(インプロ)から新しい見解を見出すこともあるのですごく良い。

 

 

発端は海外へすぐに行くべき議論

こうへいは早く彼を海外に駆り立てたかったらしい。

 

彼はプログラミングを学んでおり、そのスキルを生かして卒業後は就職したいという。ただそこには彼の哲学に基づいたキャリア設計がしっかりとあった。

社会のニーズとして今後機械化やSNSを活用した仕事が増え、同時にそうしたメンテナンスや新事業の開拓が見込まれる。そして彼自身もプログラミングが得意で、自分も人の役に立てる。双方の利害が一致している以上、こうした貢献がいいのではないかと説明してきた。

一方で海外への思いもあり、得られるメリットや利点も理解して、実際にアメリカへの留学も在学中に検討しているという。

 

 

とても綺麗で筋が通った説明だったので、もうこれで良いじゃんと一蹴。笑

するとつじ君は続けて僕のケニアでの活動について怒涛の質問をぶつけてきた。ちなみにきちんとした言葉づかいで、核心をついた発言をする前置きでは「大変失礼な言い方をこのあとしますが、」と伝えてくれるくらい謙虚で誠実。

僕より頑固だし誠実だし少し捌くのが厄介だなと思った。笑

 

 

核心を突く理論的質問の応酬

賢い人ほど理論的に分かりやすく言葉を並べると思っている。知識や専門用語を使うということではなく、むしろ逆に相手が理解できるような言葉と文章構成で上手く理解させるのが上手な人が多い気がする。

 

つじ君のターン。
彼は僕にダイレクトアタックを仕掛けてきた。

「ケニアで活動しようと思った、そこまでの原動力は何ですか。」

前から行きたいなと思ってた、仕事も辞めるいいタイミングだった、それに楽しそうじゃないケニア。それに具体的な出来事がひとつ起きたから決めたわけでなくて、これまでの活動を経た上での決断だからね。

 

 

「じゃあ、雅仁さんのその原動力を確固たるものにするための保証はなんですか」

正直ないね。強いて挙げれば好奇心かな。○○をするために俺はケニアに来たんだぜ、みたいなものは無い。

 

 

「そうすると、なんの保証もなく、いまあなたが望んているものが得られない可能性も全然あるわけですよね。あなたにとってのメリットは何が残るんですか」

まあ無くていいんじゃない。というか、こう、損得勘定では測れないことをテーマにいま活動しているから、そこに期待を乗せるのは違うと思うんだよね。

 

 

「…??じゃあ、2年通じて、その測れないことを実現できなかったり、農家の方に理解してもらえなかったら何も残りませんよね」

それは違うね。僕を通じて彼らの価値観に種をまくこと、そこで失敗したことと同じ失敗をしないための工夫、そしてそれを後任や帰国後の日本にいる人々へ伝える、これだけでも3つ良いことがあるよね。

 

 

「大変失礼な言い方をこのあとしますが、僕はそれは実らなかった結果に対する後付けの理由にしかならないと思います」

結構タフな子ですよね。笑 すごく的を得た質問をしてくれるので楽しかったんですけどお酒の入った頭で12時過ぎに話す内容じゃないよこれと何度も思いました。

 

 

好奇心ってどう説明するんですか

これが一番難しい質問だった。結局彼も海外や周りのみんなにも海外経験の必要性を伝えたいし共有したがっているのだ。

ただ彼自身、自分の腑に落ちていないものを説明できず、まして友人にそれを伝えられないのだという。人には性格というものがあるから当然だ。

「雅仁さんやこうへいさんみたいな人になるきっかけや原動力の第一歩が好奇心とすると、それを人にどんな風に伝えるんですか。」

「その人達はまだ1度も海外に行ったことが無くて、恐怖をもっていて、誰しもやってみようなんて言葉だけでは動きませんよね。」

もう、ごもっとも。笑
その通りすぎてぐうの音も出なかった。

 

 

僕もここケニアにいながら情報発信を続け、帰国後もそうした教育の現場には積極的に参加しようと思っている。

それは他国と比較して圧倒的に語学や価値観に対する認識や当事者意識など、日本に足りない部分がたくさんあると感じているからだ。

 

特に地元山形や大学時代を過ごした青森はもっとそうした考察を深めるべきだと思っている。

つまらない座学やワークショップではなく、経営者や起業家の肩書きを得た友人として、もしくはカフェで僕が経験した話をのんびりするでもいい。そうした真の理解を彼らが得られるような、そんな空間をつくりたいと思っている。

ひいてはそうした地方からの運動が徐々に中央へも広がり、結果として僕らやもっと若い世代にも意味のあるものになったらこれ以上ない。理想と言われればそれまでだ。

 

経験がない中で再現性はつくれない

ただつじ君のいっていることは筋が通っているし反論の余地も確かにない。なぜなら彼と僕ら2人の経験の間に、それを説明する共通項が無いからだ。

いくら海外での生活や、そこでであった価値観を伝えても、彼のようにしっかり理論立てて府に落さなければ行動ができない人もいる。しないのではなく、出来ないのだ。

なぜなら言葉を並べても彼らにとっては再現性の低い話だから。理論的にも実感を得られないからだ。

 

 

だからこそ好奇心

仕事観の記事を書いた時に、大学時代の友人の話を前にしたのだけれど、彼は本当にすごかった。根拠の無い自信で4年間生き抜いたといっても過言ではないくらい、それくらい何とかなる精神で行動していた。

 

比較するものではないが、やはり先に行動できる人の方が色んな面で成長は速い。なぜなら行動自体はできているので、あとは都度軌道修正すればそれで済むから。

でも逆に一歩が踏み出せない、無理やりはもちろん無理だろうから、そうなると残るのは好奇心しかない。

 

あ、これ面白そう!なんだろうこれ、ワクワクする!こうした興味関心を育まない限りこれを難しいと感じるのは当然だ。

 

 

そして僕らも

そんな似たような話や宗教観の話を含め4時間喋ったわけだが。笑

最後に僕とこうへいで伝えたのは、その最適解をみつけ伝えるために、ゆっくり探してるんだよねと。

抽象的で後付けといわれてもしかたないけれど、でも本当にそう。今までは不要だったかもしれないけれど、今の時代には必要だと感じる。

そんな新しいことだからこそ、失敗もするし前が見えないけれど、それでも自分と周りの人が少しでも幸せを感じるためにやってみてるんだよね、と。

拙くとも心に響く、僕はやっぱりそんな行動理念と理想をもってこれからも活動し続けたいな。

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ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中