エルドレットのリマンドホームを訪ねて

先日のエルドレットツアーの続きです。

先輩の活動先であるリマンドホームを今回ご紹介します。

(※先輩および子どもたちからヒアリングした情報をもとに本記事は作成しております)

 

エルドレットのリマンドホームを訪ねて

 

リマンドホームとは

ここは犯罪の疑いのある子どもたちが収容されている一次留置所です。

罪状は殺人、窃盗、性犯罪、その他にも細分化されています。

現在約130名の子どもたちがこの施設に収容されています。なかには1年以上留置されている子どももいるようです。

また冤罪でここへ連れてこられたケースもあり、大変優秀な成績だった生徒も。

施設では常習的に体罰があり、鞭や木棒で痛めつけるという指導方針のようです。

逃げ出そうとする子どもにはそれらで痛めつけ、身体で覚えさせようとします。

 

またここは留置所である為、最低限度の設備しか整っていません。

つまり食事、寝床が最低限確保され、他は施設側としてはなにも提供しないということです。

そこに協力隊員やNGOが関与し、教育や福祉的な支援をしているのです。

 

次に各設備についてご紹介させて頂きます。

 

食事について

まずは食事処から。

ご飯はマハラゲと呼ばれる豆類です。これは大豆に近いもので、タンパク質を多く含む食材です。

これを当番制で回しております。
容器は洗い終わったものを写真のように並べ乾燥させます。

女の子が先に取り、その後男の子が順番に取っていく流れです。

しっかり列をつくって規律を守っているように感じます。

 

寝床について

130人分のベットは無いのですが、なんとかギリギリ寝ているそうです。

蚊帳も十分ではありませんが、ある程度張り巡らされている様子。

天井を見てみると脱走防止柵が巡らされています。

屋根には有刺鉄線も張り巡らされており、脱走対策も万全なようです。

 

活動風景について

先輩隊員の活動の様子を体験してきました。

こちらは裁縫教室。

布の切れ端を使ってコースターや蝶ネクタイをつくる活動です。

 

針や糸の数には限りがあります。そのため子どもたちには始める前にルールを伝えます。使った針を元に戻す、ハサミの先端を人に向けない、などです。

基本的なことではありますが、そうした点も都度説明し理解してもらいます。

ちなみにこれが1週間のスケジュール。映画鑑賞の時間などもあるようです。

 

ちなみに不器用な僕も必至に編みました。

かわいい蝶ネクタイ完成。
あっちゃん先生ありがとうございます。

 

実際に話をしてみて

近寄っていくと気さくに声をかけてくれます。音楽を流してくれ、踊ろう、時計をくれ、色々な声。

犯罪を犯したとは思えないというのが第一印象です。

それはこの施設内にいるからなのかもしれません。脱出もできず、悪いことをすれば罰せられる。そうした恐怖が影響しているのかもしれません。

また会って話がしたいなと思います。

 

 

うぬぼれるなという戒めを感じた

先輩から話を聞いて、そして子どもたちからも話を聞いて、少し感傷的な気分になりました。

哀れみを感じるとともに、自分のやるせなさも感じたということです。

具体的にはこの子たちが置かれている境遇、ケニア政府のトップダウン構造、先の見えないまま暮らす不安など。

 

しかし冷静にその心情を振り返ってみると、その感情は失礼であるように感じます。なぜならそこに彼らに対する敬意や尊敬の念が無いからです。

 

彼らは現在の境遇で生活をし、価値観を日々培っています。隊員や各NGOが尽力しながら、日々改善に向け取り組んでいます。

にも関わらず、そうした経験をしていない僕が、彼らを表現するということにどこか違和感を覚えるのです。

つまり彼らのことをたった数時間しか見ていないのに、一体何が分かるんだ、ということです。

 

表面的な問題はだれでも理解でき、その程度であればすでに解決しているはず。

問題が複合的に絡んでおり、しかもそれが対人だからこそ、難しい問題なのだと思います。

 

また会いたいなと思います

色々な話を子どもたちと交わし、とても貴重な経験となりました。

また会って話もしてみたい。先輩からも話を聞いてみたい。

一方こうして彼らの現状を伝えつつも、何ができるわけでもありません。とてもモヤモヤした気持ちですが、これが正直な気持ちです。

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ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中