オフィサーと地元長が考える3つの課題 – bunyole west - 

 

おはようございます。

今日も朝から停電です。まあよくあることです。

 

昨日の活動ですが、とても有意義なフィールドワークとなりました。参加人数は少なく、村の規模も小さかったのですが、オフィサー達(幹部)とのミーティング内容が濃かったです。

 

農家達の様子、県庁,行政(カウンティ)の問題点、彼らの描くビジョンの片鱗を垣間見えたように感じます。

 

今回はその時のお話しと、昨日と活動の様子をお届けします。

 

 

オフィサーと地元長が考える3つの課題 -Bunyole West-

まず当然の遅刻

もう説明する必要性を感じないのですが、知らないかたもいるかもしれないのでご説明します。

僕の配属されているエムハヤ農業事務所の営業時間は8:00am-16:30pmなのですが、まず定刻には出勤しません。

 

本当に大事なミーティングや来客がある場合は定刻出勤しますが、それ以外は遅れてやってきます。

 

本日も8:00過ぎに出勤するとすべての扉が施錠状態。11:00を過ぎても出勤せず。もういっそのこと営業時間を変えてしまえば良いのでは、と思うのは僕だけではないはず。

 

とりあえず外で待っていると12時前に同僚イブラスが出勤しようやく営業開始。

今日予定していた農地訪問について聞いてみた。

 

僕「ねえ、今日農村行くんだよね?農家さんたち待ってると思うんだけど。」

イブラス「ああ、そうだね。でも大丈夫、誰かが話を繋いでくれているはず。」

僕「誰?他にも主催者がいるの?」

イブラス「まあ行けばわかるさ、大丈夫。」

まあいいか。

もう何とかなっているのだろう。

事務所から歩いて20分ほどのエリアのBunyole Westに到着。

到着すると既に農家達と村長,副村長,農業機器業者,その他数名が既に揃っていた。

 

もう絶対に、完全に僕とイブラス待ちだった。

もう本当にすいません。申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

ただイブラスは同僚の中でも日本人に近い価値観を持っており、冒頭の挨拶でこんなことを話してくれた。

 

「まず遅れてしまい申し訳ない。ただここにいるスズキは8:00amから事務所の前で待ってくれており、遅れてきたのは僕の方なのです。彼の仕事に対する姿勢は我々も見習わなければなりません。」

すごく嬉しかった。評価されたことではなく、そうした考え方を自分たちも取り入れようとしていること、そしてそれを農家にも伝えようとしているところが嬉しかったのです。

いいよイブラス。少しずつ遅刻回数減らしていこう。そして農家にも伝えていこう。そしてよく言えたね。すごいぞ。

 

 

勉強会とヒアリング

さて、この村の来訪は2度目なのですが、初めて参加している農家もいるので改めて自己紹介をしました。

「スズキは彼女も妻もいないので、捕まえるなら早めに!」

そんな紹介をどこの村にいってもされます。

その後勉強会がスタート。

前半はとうもろこし、豆類、乳牛、鶏、この地域で力を入れている農産物についての技術や理論についてファシリテーターが話を進めます。

牛であれば一頭当たり何リットルの牛乳が取れるか、鶏であれば何ヵ月目まで卵を採ることができるのか、具体的な話を農家に伝えます。

後半はケニアにおける輸出入の概要や市場経済についてのお話し。

全部で1時間半ほどで終了しました。

その後に少し時間を頂き、作業現場をみせて頂きながらヒアリングを行いました。

見るだけでは伝わらないかもしれませんが、こちらは赤土です。

保水性が高く水はけも適度にできるため、作物の栽培には良いとされています。一方で水を与えすぎると根腐れを起こすとも聞いています。

屈強な身体をしている男性陣でも耕運機に振り回されているような状態です。

土が固いため、桑で耕すにはあまりに時間がかかります。

こちらは除草剤を散布する男性です。広大な土地の雑草処理の為です。

バナナなどの苗を植える際にはこうした機器を使用します。これまた力のある男性ですら揺さぶられ、土壌が固い様に見てとれます。

こちらは魚の養殖場です。

ティラピアと呼ばれる魚をここで養殖していると聞きましたが、その姿は確認できませんでした。なにより水の色が気になり聞いてみると、現地の方もこれは汚染水だねと返答。

良い魚が育たないという認識はある様子です。

 

バナナの木々。既になっているものもありますね。これらは生食ではなく加熱用です。触感はじゃがいもっぽいらしいのですが、まだ食べたことはありません。今度食べてみようと思います。

 

農業普及の3つの課題と考察

その後農地にて立ち話ながらもオフィサーと村長が抱えている問題点を聞くことができました。

スワヒリ語の聞き取りは完璧ではないのですが、具体例などからも推測し、下記3点が挙げられているようでした。

ちなみに中央にいるのが同僚のイブラス氏、右が村長、左の黄色い服装は農機具メーカーの方です。

不確実性もあるので参考程度にご解釈くださいね。

 

持続性を保てない

JICA事業のみならず、欧州や欧米からのNGO,NPO支援も受けているこの地域は様々な技術提供を受けています。

具体的にはとうもろこしの栽培方法、どんな間隔で種をまき、水の管理を維持し、帳簿管理も売上と原価を毎日付けるなどです。実際に彼らはそれを教えてもらい、やっていたようです。

 

しかし途中から指示通りに業務をこなさなくなるようなのです。

さらにその指揮官が支援期間を終えていなくなると、やらなくなります。指示通りという事ではなく、まったくやらなくなる、という事例を耳にしました。

農家達だけでは新しいことに挑戦するうえでの”持続性”を保てないという問題です。

 

行政の方針と農家の価値観のギャップ

行政が「●●をやろう!」といったら「絶対にみんな●●をする」という構図が問題だという。

イブラスに村へ行く途中に確認したのですが、やはりこの地域一帯は基本的に農業を”食糧確保のための手段”としてしか捉えていません。

とりあえず自分たちが食べる分を確保し、残った分は市場に売りに行こう、という価値観だということです。

言い方を変えれば、農業を商業化することに対してまったくイメージを描けていないということです。

実際にとうもろこしを作ろう、乳牛を増やそう、それがお金になるから、さあやるよ、と言っても農家にとっては実感が無いのです。

元々あった農業に対する価値観を、行政側は少しずつ詰めていく必要があると言っていました。

 

 

リーダーシップを持つ人がいない

村長さん自身、そしてイブラスも言っていたのですが、リーダーシップを発揮できていないといいます。でも何となく言わんとしていることは僕も感じました。

これは僕も現在取り組んでいる”人に伝える”ことや”人を突き動かす”ということに似ています。

リードの仕方があまり上手ではないということです。

 

具体例を一つ挙げます。

実はいつもは僕の直属のボスがプレゼンするのですが、今回は村長が代わりに代役を務めました。

村長さんの声の大きさ、ボディランゲージ、先進国とケニアの比較など、具体例も駆使しながら一見上手に話している様に感じます。

しかしこれはあくまで”話している”だけであって、受け手側の農家達はどう思っているかは別問題です。

昨日もその農家達の表情を見ていました。もちろん断定はしませんが、腑に落ちているような表情は僕は感じませんでした。

難しそうな顔をしているように感じましたし、僕がその立場だったらたぶんそんな表情をすると思います。

 

“どうしてそれをすることになったのか”、”それをするメリットは何か”。

そういった必然性や再現性をもっと農家に理解してもらう必要があります。こうした点から先導できるリーダーシップをもつ人材が必要だと彼らは言っていました。

 

プロジェクトにどう組み込むか

この辺をどう散りばめて企画書として完成させるか。まだ情報が足りないのでもっと収集しながら枠組みつくっていきます。

 

 

遅めのランチタイム

活動を終えると村長たちと遅めのランチタイム。お家へご招待していただきました。

こちらの主食であり定番の組み合わせ、ウガリ+ニャマ(肉)+スクマ(ケール)の三点セット。

これ手で食べるのですが、食べる前はきちんと手洗いします。プラスチックのポットとたらいを使ってよく洗います。

 

とうもろこしの粉を使った白いウガリが一般的なのですが、今回出てきたのはソルガムという赤い豆を使ったウガリです。

触感や風味が少し香ばしくて美味しかったです。まだウガリは作ったことが無いので近々作ってみようと思います。

 

たぶん本気で求婚された

事務所に戻ると15:00過ぎ。歩いて暑くてヘトヘトのなか歩き事務所へ戻りました。

すると数分後イブラスが突然僕の手を掴み芝生の方へ。女性陣5名が寝転がりながら待ち構えていました。

イブラス「スズキ、実は彼女たち日本人と結婚したいと前から僕に話していたんだ。ちょっと一人選んで連絡先交換してくれ。」

いやそんな紹介の仕方ありますか。でも彼の目も声のトーンも本気だった。なにより女性陣も本気でアプローチしているように感じ冷や汗をかいた。

 

僕「そんな簡単に選べません。日本は一夫一妻制です。2年は吟味に時間がかかります。ごめんなさい。」

女性陣「いいじゃないですか、とりあえず一人と結婚しましょうよ。」

僕「いや、無理です。日本人そんなにおおらかじゃない、シャイだから、ほら。」

女性陣「んふふふふ…」

冷や汗かきました。どうもこういうのは苦手です。笑 少しずつ相手を知るようなお付き合いを鈴木は望んでおります。

こんな〆方ですいません。

こんな1日でございました。

#ケニア #青年海外協力隊 #ブログ #コミュニティ開発 #山形男子

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ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中