ファームステイ体験記 ケニア東部キツイカウンティ

とても久しぶりの更新です。

夜分遅くにこんばんは。

こんなに更新が滞ってしまったのには理由がありまして。(これまでもちょくちょく更新度合いは遅くなっていましたが…)

2週間ほどファームステイをしておりました。地域はケニアの東と西にそれぞれ1週間ずつ。栄養調査、植物多様性のサンプルデータ収集が目的です。

今回は東部キツイカウンティ(Kitui-county)でのファームステイの様子をご紹介します。

 

ファームステイ体験記 キツイ編

※7日間という期間で得た情報であることを予めご了承ください
※ゲストではなく子どものように扱ってくれという事をホストファミリーには伝えてあります

 

気候,自然環境

ケニア東部に位置するキツイカウンティ。
気候は年間を通して常に乾燥している地域です。

ここ半年近くほぼ雨は降っておらず。
そのため水は近くの川まで汲み行きます。

このようにロバを使いタンクで水を運ぶのです。

川の水もただ流れているものを汲むのではなく、容器を使ってすくいます。

写真のような深さになるまで掘らないと水が湧き出てこないのです。

 

栽培作物について

栽培作物は主に2種類ほど。
ひとつはメイズ(とうもろこし)、もう一つはピジョン豆です。

ケニアの主食であるウガリの原料であり、そのまま焼いて食べることもあります。

メイズは少ない水分量でも育つことからケニア全土で栽培されています。

また一度耕した畑に種を蒔き、その後の手入れが要らないことも栽培要因とされています。

もうひとつはピジョン豆です。

先述した通りこの地域は乾燥地域であるため、粉塵による被害なども多発しています。そのため殻で守られている方が環境に適しているのです。

こうしてママたちと一緒に殻をむき実を取り出します。

中を開けてみると虫が食べている部分もちょこちょこありましたね。

ザルにあけて欠損品は取り除きます。その日に食べる量だけ摘み取るようでした。

 

食生活について

食べたものをいくつかご紹介します。

Gizeri(ギゼリ/Kiswahili) /Muthokoi(ムツォコイ/Kikamba)

メイズ(とうもろこし)とピジョン豆の煮豆です。原料は水,油,塩,Royco(化学調味料)など。

この料理はほぼ毎日サーブされました。
乾燥地域で育てることができる豆類が主食である印象を受けました。

なお毎食700-800グラムほどママから提供されまして。序盤は善戦しましたが後半は素直に減らしてもらいました。。。

(16,17歳くらいの子どもたちはペロリと平らげてました。すごい。えらい。)

Ugali&Sukuma(kale) / ウガリ&スクマ(ケール)

ケニアの主食であるウガリ。

これはメイズの粉末とお湯を練ったもの。もっちりした食感とクセのある香りが特徴です。

これとお肉や野菜を一緒に合わせて食べます。このご家庭でサーブされたのはスクマ(ケール)の炒めもの。

ケール,油,塩,Royco(化学調味料),水が原材料です。

頻度としては2日に一度ほど。主食としてよく食べられているんだなという印象を受けました。

Porrige(ポリッジ,お粥,英) / Uji(ウジ,Kiswahili)

オートミールと言いますか。
粥といいますか。

体調不良や病気のときに食べる機会も多いようです。このステイ先では砂糖とレモンを加えて食していました。

頻度はこちらも2日に一度ほど。
15:00-16:00頃におやつ感覚でサーブされる日もありましたね。

Chai/Milktea (ミルクティー)

朝食はかならずミルクティが出ます。

水:ミルク=2:1の割合に茶葉,砂糖を加えます。

このステイ先では3リットル近いミルクティを毎朝用意します。一人あたり2-3CUP飲みます(300ml前後)。

茶葉の生産量世界3位のケニア、住民の多くもそれらを消費しています。

 

夕食-就寝の時間が短い

夕食後のお話しです。

こちらの夕食はいつも20:00-21:00頃から食べ始めます。他ステイ先の情報とも比較してみましたが、どこも同じような時間帯の夕食のようです。

気になったのはこの後。食事を終え数分するとすぐに寝室へ向かうのです。

歯磨きもせず、ほんとうにすぐ寝ます。

数値的な根拠はなにもないのですが、単純に考えて消化器官への負荷が大きそうだなと。他にも消化しきれないエネルギーが脂質になるのではないか、などと。

参考までに理由を聞いてみました。

お腹いっぱいの方が気持ちよく睡眠できるからとのこと。

言いたいことは分からないでもないけれど。少し消化させてからの方が良いような気がする。レポート落ち着いたらその辺調べてみます。

 

ファームステイでの体験あれこれ

ここからは雑記です。どれも本当に楽しいことばかりでした。

ヤギを捕獲せよ 朝晩のお仕事

毎日7:00と19:00頃になるとヤギを連れ出します。牧草や水を与えるのです。

たまにピジョン豆を食べようもんなら全力でお尻を蹴り飛ばします。

食事の時間が終わると小屋に連れ戻すのですがこれがまた一苦労。

全力で抵抗するヤギ。

見た目以上に力がありグイグイ引っ張られます。

このヤギは食用として飼育されています。
今回のステイ中もヤギ肉のシチューを頂きました。

農業ではなく農耕、ほんとうに昔の日本のようだなと。

ロバの逃走劇 水汲みにいこう

水汲みのために川へ向かったときのこと。

ステイ先のこどもが水を汲み終えロバに積載。ロバのお尻を叩き走らせ始めます。

勢いそのままロバ逃走。

逃げるロバ。

追うアイザック(こども)。

さすがに10ℓ×4個は重荷だった様子。
あえなく連れ戻される。

しかし帰宅後にロバ最後の悪あがき。

せっかくの水を抵抗し暴れてこぼすという粗相をしでかす。

ママにこの後きつーくお仕置きされました。

日本武術を教えてよ 身体能力の高さ

この日は日本武術を教えてほしいと子どもたちが歩み寄ってきます。

日本武術はできないけれど一緒に運動しようと提案。近くの河川敷へ。

準備運動を済ませみんなでエクササイズしようと各々始めたわけですが。

いやもう何か形になってる。

その後も筋力を見せつけるかのように。

骨格が違うのかな。。。

翌日ぼくは筋肉痛の嵐でした。

二次関数の公式 日本とケニア一緒だった

「すずきー!数学教えてよ!」

高校生のアイザックがテキストとノートをもってやってきました。

問題をみてすぐにわかりました。

これは二次関数というやつだな。

よく覚えていました。あの難解な公式を駆使し二つの答えを導き出すヤツだ。

数学担当の菊地先生ありがとうございました。無事に教えることができました。

当たり前かと思いつつ、公式は世界共通なんだなと。

サッカーで心通わす

この日はみんなでサッカー。

現地の子どもたちはスワヒリ語と現地語(カンバ語)が話せます。僕はスワヒリ語とあいさつ程度のカンバ語が話せます。

グラウンドでコミュニケーションを図るのですがすぐ逃げる。どうやら恥ずかしがりやが多いようす。

部族によって性格や文化がまた異なるのです。

それでもサッカーをしていると自然と打ち解けてくれまして。一緒にスポーツをするというのはやはり素晴らしいなあとしみじみ。

バリカンで髪切り 固くて縮れる髪質

こちら末っ子のブライオウくん。
にこにこ可愛いです。

これから髪を切るわけですが落ち着かないようす。初めてみる外国人に興奮していたようです。

アイザックがバリカンでカットします。
こちらの髪質は剛毛でなかなか切りにくいのです。

また男性も女性も同じような髪質なので女性の多くはウィッグを付ける子が多いようです。

一度編み込むとなかなか取れないので洗えないとも。男性の多くは丸刈りが主流みたいですね。

今日のねっこさん

最後はステイ先のねこをご紹介します。

こっちの人は猫を呼ぶとき「ぷすぷす」って呼ぶんですよね。
ちなみにスワヒリ語ではパカ(paka)です。

理由はよく分からないそうです。

こちらではネズミがよく出没するのでその捕食のために飼っています。

とても人懐っこくで毎日癒されました。
ねこは世界共通かわいい。

ただし咬まれたり引っかかれると狂犬病に感染する可能性があります。

コウモリやキツネも同様です。
途上国でその類の動物接触は十分気を付けましょう。

 

生活するのが簡単ではない環境

無事に7日間ステイを終えて感じたことです。

決して生活するのが容易ではないなと強く感じました。

飲み水を確保するための道の往復。
水が湧き出るまでの採掘作業。

粉塵に適応できる農作物の栽培。
水分量が少なくても生育する野菜の選定。

舗装されていない道を走るための移動手段。

食べて生きていくためにはこうした課題と向き合う必要があります。

その環境下のなかで工夫を凝らし生活しているのです。生きる知恵や価値観をまた一つ学ぶことができたように感じます。

ホストファミリーもまた来てくれと言ってくださり。今度は雨季の時期にお邪魔しようかなと思います。

綴り切れませんが大変貴重な時間となりました。

次回はビヒガカウンティでのファームステイをご紹介します。

ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中