ポン菓子と南部煎餅

昨日お会いしたのは国際農業研究員森元泰行さん。

貧困国の農業開発、世界各地の農作物を研究する国際植物遺伝資源研究所・ナイロビ支部(本部はイタリア・ローマ)の研究員でいらっしゃる。
そして彼が現行プロジェクトで活動しているのが同じビヒガカウンティ。

現地での栄養改善及び食品加工に取り組まれており、かなり込み入った農村地域でも活動のご経験がある。
来年には東京農大の大学生が調査のため同じくビヒガカウンティ入りするらしく、よりJICAと連携することになりそう。

そんなわけで今日は本赴任前にご自宅を見学させて頂いた。

ーポン菓子ー

重厚感漂うこの機械は焙煎器。
この中に米や麦を入れ蓋をし火にかける。
あとはお察しの通り圧がかかり蓋を開けると爆音とともにポン菓子登場。


これが飛び出してくるポン菓子を受け取る箱。

蓋を締めずに煎ればコーヒー豆や栗など色々な食材を焙煎できる。
(ちっちゃい頃よく近所のおじちゃんがやっていたのを思い出した。)

出来上がったのがこちら。
シンプルな物もあれば、現地の野菜であるキャッサバやスクマも加えているフレイバーもある。

機械のお値段は1,200$(約13,5000円)
ただ隣県の農業事務所が所有し倉庫に眠っているらしい。笑
今後の方針によっては使えそうな気がする。

ー南部せんべいー

この工具を見たときにすぐにあれだと気づいた。

コレ。南部せんべい。
大学4年間を過ごした青森県は南部せんべいが有名。
これからの冬の時期になると醤油ベースの出汁に煎餅を割って入れるせんべい汁が食される。

こちらは森元さんお手製。
といってもご自身で作ったわけではなく、職人に依頼。

ケニア全域はもちろん、僕の任地ビヒガカウンティにもスクラップ場が多くある。
車の廃材なんかが転がっていて、それを拾っては職人が溶接加工する。

原価は0円なのでお願いすると1,000円くらいでこの型番を作ってくれるというから驚き。
先に挙げた煎餅を焼く器機と合わせても2,000円ちょっと。

1枚1枚焼くと効率の悪さはあるけれど、量産しようと思えばできない金額ではない。
これはぜひともやってみたい。

できあがった煎餅がこちら。
ポン菓子と同じように、現地であまり注目されていない且栄養価の高い食品を仕様。

クンビクンビ(白アリ)を煎餅にしているものもあったけれど、
言われなければエビのような風味がありもちろん栄養価も高い。

任地での情報収集が最優先になるけれど、その後の展開の一つとして面白い取り組みだなと感じた。

こちらはフリーダウンロードできる資料。
森元さんが収集した現地の植物や昆虫類の情報がまとめられている。
良ければ皆さんも参考にしてみては。

特に単体で動こうとすると移動範囲の限界はもちろん体力も追い付かないので、
ここでもやはりどれだけ住民,農家の人との距離を縮められるかが一つポイントだと仰る。

一方で自分が主体で過度に事を進めてしまっては理想とする自主的で持続可能な開発に繋がりにくい。

こうした経済成長めざましい国だからこそ、各地域も自分たちの色や個性をどのように出すか、興味を持って考えてくれる人々も少なくないという。

そうした人々に活動してもらいながら、各資源のマネジメントを担える人材がどれだけ出てくるかが個人的にはひとつ目安かなと感じた。

なんだか書けば書くほどコミュニティ開発は方向性は無限である一方で、落しどころを見つけるのに少し気苦労するなとも感じる。笑

貴重なお話しありがとうございました。
他の隊員や興味のある方がいればお声がけくださいとのお言葉まで頂いたので、興味のある方はご一報ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中