井戸端会議が盛上がる

雨の日はあまり仕事がない。

それでもいつもと変わらず始業予定の9:00に事務所に出勤。同僚はだいたい10:00過ぎにようやく1,2人出勤してくる感じ。

うちの事務所は毎日農園に行くわけでなく、省庁からの調査依頼や、農家からの巡回依頼を受けた時だけ外出する。

今日は外出予定もなく、まして雨の日となれば事務所にやってくる来客数もめっきり減る。そうなると大体みんなやることがなくて世間話を始める。

 

今日のトークのきっかけはこの本からだった。

今日はボスは出勤しておらず、1人オフィスで本を読んでいた。(休暇理由は不明。いつものこと。)

このテキストは本赴任前に首都ナイロビで購入したもの。こっちの小学生5,6年生向けの現代社会の教本。

政治体制,産業,文化,部族,気候,etc…
ケニア各地方の特徴が載っている。

読んでいると同僚のダマリスが、近隣マダム数名を引き連れて僕のいるオフィスへやってきた。

 

ダマリスは2人の子供を持つママさん。
12歳と9歳の女の子でどちらも学校に通っている。

『うちの娘が使ってるの教科書と一緒ね。うちの娘を家庭教師につけてあげるわよ、いい勉強友達になるわ。』

ダマリスは落ち着いていて、身なりもしっかりして、教養もある。いわゆる日本でイメージするマダムを想像してもらっていい。そういう感じの方。

話はそのまま小学校の学費の話へ。

ダマリスが娘さんを通わせているの学校は年間学費が60,000KSH(約60,000円)。これに対して彼女の月給は10,000KSH。

旦那さんと共働きだから何とかできている様子。年収の半分を教育費に充てるとして、残りで生活をやりくりするのは言わずもがな。

 

続けてそのまま給与の未払汚職の話に続く。

給与未払いがよく起きる。割りと聞く話ではあるけれど、そうなる原因やメカニズムは何なのか調べたことが無かったので教えてもらった。

とりあえず農業省の場合こうらしい。

カウンティ(州)が予算編成し国に申請

★カウンティがサブカウンティ(郡)に予算下ろす

サブカウンティが管轄事務所への振込を行う

従業員口座に振込入金

この★の場面でお金が抜かれる。
ダマリスいわく、経理が私利私欲で抜くと言うよりは上司からの圧力と賄賂に負けてしまうと感じ。

会計監査についても聞いてみたけれど、帳簿管理も日本と比べるとかなり緩いことがわかった。

 

前回の警察の賄賂といい、汚職が相当浸透してるように感じる。

そしてあまり考えたくないけれど、僕はこうした動きが蔓延すると武力抗争になるような気がしてどうもならない。

ここ数日フランスであったガソリン増税反対運動のような動きで政府を動かした点が評価される一方で、死者や負傷者の数も少なくないように感じる。

 

東アフリカの中でも特に経済成長が目覚ましいケニアだからこそ、いわゆる”先進国”と同じ轍を踏まないようにしてほしい。

直接的に何ができるわけではないけれど、そうした想いはそう言った節々で意思として伝えようと思う。

『それでも生活するしかないんだけれどね。私たちに選択肢がない、どうしようもない領域ってあるから。仕方無いわ。』

やるせなさと共に逞しさも感じた。
こういう現状を今後も見つけて発信したい。

 

そんな話が一段落した頃、遠くから屋台カーを引いたおじさんがやって来た。気付けば13時を過ぎていた。

チャパティ(クレープを分厚くした感じの小麦粉の食べ物)を2枚ほど(40円)購入しようと財布を取り出すとダマリスがそれを見て驚く。

『まさ、どうしてそんな財布使ってるの?』

何を意図してるかイマイチわからず、
茶化されてるのかと思い素直に答える。

「素朴でいいでしょ。ポケットにも入れやすいし」

『そうじゃなくて、そういうファスナー付の財布はケニアでは女性しか使わないのよ。ひょっとしてそのシャツやデニムもレディースなの…?』

 

ケニアってそうなの…?

その真偽はまだ謎のまま。
要らぬ疑惑を抱かせてしまった。笑

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▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中