日本の畜産問題 過剰な人的介入が問題視

日本の畜産問題 過剰な人的介入が問題視

昨日こんな記事を読みました。

概要としては2020年東京五輪にて選手に提供される食材の調達方法を巡り、各国のメダリストたちが組織委員会に抗議の旨を伝えているというものです。

今回はどんな抗議内容であるかを明記するとともに、その現状を理解し、個人的な見解を示すものとします。

 

“調達基準” 持続可能な食料システムの構築

オリンピックでは競技会場や選手村で用意される食材に関して基準を設けているのだそう。

これは地球規模でより持続可能な社会を目指そうという取り組みの一部を汲んだものです。

“いま食べられればそれでいい”ではなく、その後の環境も配慮した畜産システムを普及しよう。そんな背景のもと、調達基準が設けられています。

たとえば、漁業では魚介類を乱獲しない、農業であれば過度な農薬を使用しない。

そして今回問題視されたのが畜産業です。

 

工場型畜産システムが問題視 過度な人的介入

ポイントとなるのは次の点です。

・畜産業では、生産性や効率性ばかりを追求する従来の工場型畜産システムから、アニマルウェルフェア(動物福祉)という、家畜も動物としての行動欲求を満たしながら飼育することが必要となっている。
(記事本文一部引用)

つまり、極端な例で説明すると、

×檻に入れて餌を与えるような飼育方法
◎放牧することで歩きたいように歩かせストレスを与えない飼育方法

世界的には後者のような飼育方法を推進しているということです。

実際に世界各国でこの取り組みは実施されており、欧米、インド、アフリカなどで廃止されています。アニマルウェルフェア型畜産システムを構築するべく、各国動いている訳です。

 

特に問題視 養鶏と養豚(写真付き)

【鶏】小さいかごに閉じ込める

多くの畜産業で主流なのが小さなかごに閉じ込め飼育する形。

こんな感じです。

対してウチの農家さんたちはこんな感じ。

確かに鶏たちが感じるストレスの差は明白ですね。

【豚】拘束して出産させる

妊娠した母豚が身動きが取れない檻に拘束して出産させる「妊娠ストール飼育」と呼ばれる方法。

こんな感じです。
これまた確かにストレスを与えそうです。

 

世界との大幅な価値観のズレ 注目される日本の食育

なぜ日本はこうした取り組みができないのでしょうか。

専門家の見解によると、日本は工場的畜産システムに依存しているからだといいます。

その依存の原因は、生産した製品を国外へ輸出する機会が少なく、結果的に外からの外圧などを過度に意識する必要が無かったからだとも。

つまり消費者は基本的に国内であり、輸出を見込んだ意識改革や法整備は考えていなかった。しかし今回2020年東京五輪を控え、各国からその飼育方法に疑念を抱き始めた、というわけです。

 

人体に悪影響も 抗生物質の過度な使用

もうひとつ、今回の畜産事情に関して各国が挙げている問題があります。

それは抗生物質の過度な使用です。

生産性や効率性を重視する工場型では、家畜の成長促進や病気予防のため、様々な薬剤を投与します。そしてこれらは当然私たち消費者の口へと運ばれ、体内に蓄積されます。

農林水産省の調べでは、米国の2倍以上の農薬を1キロ当たり使用しているとか。

データこそ調べてはいませんが、日本の国土でどうやって供給を確保しているのかと考えれば、多少そうした”不自然さ”があっても納得です。

さらに驚くべきは、そうした抗生物質をもつ肉を食すことで、自分の体に薬物体制を持つ菌が繁殖しうるというデータがあることです。

これはつまり、重篤な症状などに見舞われた際に薬物投与があまり意味をなさない可能性があるということです。

薬物耐性に起因する死亡事故は世界で年間約70万人と言われています。実際にそうした死亡事故が起きている以上は無視できません。

どうすればよいか 二つの側面から考える

ここからはより個人的な見解です。

こうした畜産問題に関し、僕は生産者と消費者の側面から課題解決のアプローチを考えます。

なぜなら需要と供給の双方がかみ合わなければ、結局どちらかの超過が生まれ、結果上手くいかないと考えるからです。

生産者側 正しい情報の普及

最近どんな界隈においても言えることですが、嘘をつかないこと。たいへん子ども染みた取り組みですが、それができていないと思うのです。

産地偽装、成分偽装、賞味期限偽装。食品界隈で問題視されているのはこういった類ではないでしょうか。

これは消費者が自身で判断するはずの根拠が覆された、違う情報を掴まされたということに他なりません。

正しい情報を目にして初めてその判断を消費者が下すわけなので、その辺を業界としてまずは取り組むべきなのではないかと考えます。

消費者側 健康第一を考える

消費者側でこの問題をどう取り組むか。

そう考えたときに浮かんだキーワードは「健康」でした。

健康第一とよく皆さん口にしますが、食に関して言えばさほど実践されていないのでは。程度によると思いますが、意識しながら食材を選ぶということはできると思います。

例えば
・油は悪玉コレステロールの少ないオリーブオイル
・トランス脂肪酸の多いマーガリンではなくバター
・脂身の多い部分や皮などを極力避ける

などなど、工夫次第で簡単に始められることがあると思います。

安かろう悪かろうではありませんが、安いということはそれだけ原価が安いということです。言い換えれば、それだけ代替の利く材料を使っているということです。

あとになって治療費がかさむよりも、今のうちに健康を維持する食品を少し高くても購入する。

そんな考え方で今回の問題を考えてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみにケニアはこんな感じ

せっかくなので最後に私の任地の家畜たちをご紹介します。とてもストレスフリーです。

もちろん住民がこれに慣れているからという前提ありきですが。

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ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中