目的次第では好機になりうる 海外協力隊のメリットとデメリット

独自性を獲得できるチャンス!? 海外協力隊のメリットとデメリット

 

おはようございます。
鈴木です。

青年海外協力隊について各界隈が賑わいをみせてますね。

個人的には注目されるというのは良いことだと思います。特段悪行を働いたわけでもありませんし。

今回の記事ではどんなことが世間で注目されているかを簡潔に説明しつつ、どんなメリットとデメリットがあるかをお話することにします。

普段仕入れることの難しい情報などを、できる範囲でお伝えしようと思いますので。

 

協力隊の応募者数が半減 海外志向の若者が減っている?

話題になっている出来事とはこちら。

青年海外協力隊の応募者半減 若者の志向の変化とは?

 

青年海外協力隊へ応募する人数が劇的に減った、というものです。2010年を目途にその数は減少し、全盛期と比べると半分に。

この背景には色々色々色々…..

関係者の情報も加味するとそれはそれは色んな原因があると言われています。

 

しかしここで根も葉もない噂を基に話ても意味が無いので。ここでは実体験、現行の制度を基にその原因をいくつかご紹介しようと思います。

手当支給額の減少

ここは外せないと思います。年々隊員に支給される国内手当の金額は減少しています。

そして2019年度から大幅にその制度が改変されました。支給額が10%から20%ほど削減され、代わりに資格や実務経験があればそれに見合った金額を上乗せするとのこと。

つまり日本での技術が評価されると現行と同額、ないしはもう少し多く支給される。しかしそうでない方は現在の隊員よりも少しだけ金額が減るというもの。

ちなみに応募者の平均年齢は28歳だそうです。
(※2018-02隊員時)

30歳手前、金銭面を全く無視できないという感覚は分からないでもありません。

SNSの発達 縛られない自由な進路選択

僕が大学を卒業したのは2014年のことでした。

その頃には数多くのアプリケーションが世間に浸透。
facebook,twitter,instagram,youtube,などなど。

こうしたSNSの活用によって、従来の働き方に縛られない生き方ができるようになったのです。

例えば国際協力をしたい、海外に行ってみたい、そう考えたときに今までは選択肢が限られていました。

ワーキングホリデー、WorkwayやWWOOF(World-Wide Opportunities on Organic Farms)、青年海外協力隊、この辺がめぼしい選択肢だったと思います。

しかしそうした制度を利用せずとも海外へ行くことのできる手段がより拡充されています。

例えばクラウドファンディング、youtube広告収入、noteなどの投げ銭方式による集金、など。これらの良いところは、数字が目に見えて収益化されるところにあります。

つまり数字に表れなければ実力不足、上手くいけば自信に繋がる。やるとなれば関係者も増え、必然的に主体性も生まれると考えます。

こうした活用が進むにつれて、制度に縛られずとも自分のやりたいことをいつでも自由な形で発信できる。熱意のある人は自身で勝手に進めていく。

そうすると制度を利用しなくなる人も当然出てくると考えます。

隊員制度を利用するメリット

海外における生活,安全保障の手厚さ

海外で生活するというのはそれだけで大変です。感染症の発生する地域ともなればなおさらです。

そんな地域で活動を2年するわけですが、不測の事態に備えJICA事務所では様々なバックアップ体制を敷いています。

-出国前-

・各種ワクチン接種
・感染時の対処方法講座
・持参すべき薬品の購入リスト提示,etc…

-任期中-

・感染症の検査キット配布
・予防薬の配布
・緊急時の電話対応及び飛行機などの手配
・かかった際の経費負担,etc…

これらは全て税金で賄われており、隊員が負担するものはありません。私のときには訓練終了後に、薬などの備品購入のための補助金も支給されました。

単身で乗り込むとなればこうした費用はもちろん、
いざ感染してしまったときの対応に時間がかかります。

実際に私も病院で手当てをしていただきました。高熱発症や眼球ヘルペスなど、対応が遅れれば後遺症にも繋がりうるものばかりです。

迅速に対応してくれるバックオフィスがついている。
それだけでも大変心強いものだと思います。

多くの専門家に出会える

青年海外協力隊に参加する方々の多くは何かしら熱意をもっています。

僕自身多くの方々とお話ししました。その規模の大小は関係なく、皆さん素敵な想いをもっていると僕は感じます。

つまり自分とは全く異なる価値観を持つ人と出会うことができる。意外とこういう機会は少ないものです。

これは自身を客観的にみることのできるチャンスであり、また知らなかったことが分かるようになる契機でもあります。

政府,行政関連の組織をみることができる

分かりにくいと思うのでもう少し簡略化します。

一般的なルートでは介入できない経験をすることができる、ということです。

具体的な例を挙げます。

現在私はケニア共和国,ビヒガカウンティ管轄の農業事務所にボランティアとして派遣されています。

国(ケニア共和国)

県(ビヒガカウンティ)

郡(エムハヤサブカウンティ)

こんな構図になっています。

繰り返しますが、配属先および管轄の大本は県です。
つまり行政組織のなかにボランティアとして配属させてもらっているのです。

日本で県庁職員とともに2年間活動を共にできると考えれば良いかもしれません。なかなかそんな機会はありません。

どんな組織体制で、どんな方針のもと、国が動こうとしているのか。そんな経験をリアルタイムで学ぶ機会があるのです。

もちろん職種や国に応じて要請内容は変わるので断言はできません。しかし国同士の連携で執り行っている活動ですから、似たようなケースが多いのではないかなと思います。

これは隊員でなければ経験できない、唯一無二のものではないでしょうか。

隊員制度を利用するデメリット

約2年半の月日を消費する

当たり前のことですがそれくらい強調しておきたいなと。

派遣期間・・・原則2年
※もちろん本人の意向によって任期短縮
※国内情勢によって任期短縮or任地変更もあり

出国前の訓練所生活・・・約3ヵ月弱

現在は技術補完研修は撤廃されたようですね。つまり訓練後の出国までの期間も加味すると、ざっと2年半は使うことになります。

先述したように現在は海外で暮らすための方法がいくつもあります。目的によっては青年海外協力隊でない方法でアプローチした方がよい場合も。

2年半という時間を使ってまで参加するのか。場合によってはデメリットとして認識しうるのかなと。

できることが制限されている

青年海外協力隊は日本国民の税金によって事業として成り立っています。お察しの通りです。

当然身勝手な行動はできませんし、日常業務以外のことをする場合は都度事務所に報告する必要があります。

報告書や移動届の提出はもちろん、事務所が禁止することはどう頑張ってもできません。

ですので自分でやりたいことを創造しながら動きたいという方にはおすすめしません

様々なバックアップがあり、それらが税金で賄われている以上、事務所が認めないライン以上の行動はできません。

※頭ごなしに否定するわけではなく、危険を伴う行動、予算のかかるものなどに対して制限をかけているだけです。規定を満たす申請や要望であれば快諾してくれます。

人に依ってはストレスフルな毎日

最後は感情論です。

協力隊が出向する任地というのは、ほぼ田舎です。場所によっては初めて日本人を見る、外国人を見る、そんな場所ばかりです。

現地の方々もどう対応してよいかわからず、声をかけて来たり後を付けてきたりします。

女性は求婚されたり、執拗に付けてこられたり、そんな話をよく聞きます。

男性でも輩に絡まれたりします。場所によっては身の危険を感じる場所もあります。

派遣される地域は各国の関係者が下見を行い、安全であると判断した上で決定します。なので極端に酷い環境であるとは考えにくいです。

しかしながら先述したような事象はどこでも起こりえます。ストレスを感じ任期短縮する方も少なくありません。

一人で抱え込んでしまったりせず、共有しながらストレスを溜めない方法が必要かもしれませんね。

自分の数年先を見据えて

まあ長々とご紹介しました。

何事もメリットデメリットがあると思うので、これもまた然り。

応募者数が減ったのはそれだけ魅力を感じなくなった。またはそれ以上に夢中になれるコンテンツやアプローチが増えたということでしょう。

逆にいえば倍率の高かった協力隊員に採用されるチャンスでもあります。

何十年先とは言いません。ご自身の3,4年くらいの予定と相談しながらご決断されるといいのかなと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中