Askari(警察官)とhongo(賄賂)

SDGs (Sustainable Development Goals)全17項目

国連加盟国193ヵ国が2016-2030年にかけて取り組むことで合意した目標。法的効力はないけれど、同じ方向を向いて取り組もうというもの。

この中の項目16番目には【平和で公平な社会の実現】という目標が明記されている。不平等、汚職、人身取引などを無くすべく、各国で意識改革や法整備を進めようという目標。

暴力を無くし、より安全な世界で暮らせるようにする。素晴らしい目標だと思う。

一方で各国の人々にこのメッセージを理解してもらえるようになるのは、まだ先のことだと感じた。

今朝8:00過ぎ、いつものようにモーニングを済ませ職場まで向かう通勤路。警察検問所をいつものように通ろうとしたとき、声をかけられた。

本赴任が始まって6日目、既に何度も通っており問題はこれまで無かった。しかもアジア人は僕以外、この地域では見たことがない。顔はすぐに覚えられるはず。

彼らの切り込み方はこんな感じだった。

①パスポートを見せろ

②何をしに来たんだ

③VISAの有効期限が1ヶ月しかないのは何故だ

④何でボランティアなんだ

⑤おい待て待て

⑥もうすぐChristmasじゃないか

タイトルで分かる通り。
警察官による賄賂の要求。

不思議なもので上手くいったときの試験や面接は、質問事項と自分の返答をしっかり覚えてるもの。今回も受け答えを覚えてる。

喧嘩しない程度に受け答えできたのは、これまで積み重ねてきた経験値のお陰でもあると思う。

鈴木返答
①はい(パスポート渡す)

②ボランティア活動。社会開発学を農家に教えるんです。

③ケニア政府が最長1ヶ月しかくれないから仕方がない。

④JICAという組織に派遣してもらってる。両国間で法的契約も結んでます。

⑤いえ放してください。

⑥だからボランティアだからお金はもらえないんです。

その後別の標的(長距離バスやマタツ)がやって来たので解放してもらった。もう少し駄々こねてきたら事務所に電話するところだった。

いまも思うと直ぐに事務所へ電話してもよかったかなと少し反省。ちなみに心身ともに至って健全です。普通にお腹が空いてるくらい健康です

 

他国隊員からも今回と似たような話をよく聞く。12月に入ってから、より警察の職権濫用が顕著になってきている。Christmasや年末年始に向けてボーナスを彼らは欲している。

ある地域では小学生の遊びの中でお金に見立てたおはじき等を使って、上手いことゲームの鬼を逃れている子もいると言う。それほどに子供たちにも浸透している警察官による賄賂。

 

確かに数週間後にはChristmasが控えてる。子供の笑顔の為に良いプレゼントが欲しい気持ちはわかる。そして我が子の幸せと知らないアジア人を天秤にかけたら、大方前者が優位になるとも思う。

 

ただその価値観や道徳心は次の世代にも繋がってしまう。教育の負の連鎖が止まらなくなってしまう。

そう思うのだけれど、恐らくこの近辺の警察官の多くはそんなこと考えるはずがない。家族の生活や幸せが何より大事だもんなと思いながら。

 

その後農業事務所に到着。

ちなみに冒頭説明したSDGsの冊子を僕は普段から持ち歩いている。

いつも通りボスが来るまで段差に腰かけ読んでいると、子供たちがいつものように走り寄ってきた。

日本語の本を読んでいると伝えると一緒に写真を撮ってー!と日本語を見ておおはしゃぎ。

皮肉というか、これからを担う子供達が目の前にいるのに、それを理解させてあげられる術を持っていないもどかしさを感じながら写真を撮った。

直面しているの問題が単純でないことはどこの国も一緒。そしてコミュニティ開発という自由度の高い立場を利用して、どの問題と関連付けて活動しようかとぼんやり考えている。

先は長いしゆっくり練っていこう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ABOUTこの記事をかいた人

▷山形県天童市出身▶︎青年海外協力隊員 ▷jocv 2018-2 コミュニティ開発(農作物栽培×地域活性化) ▶︎大学卒業後→経理財務→焼肉屋→現在▷心地よい生活を求めライフスタイル探求中▶︎料理とお菓子作り好き▷色んなものを疑いながら日々生活中